お見合いするも連戦連敗……。「自分」より「相手」重視で流れが変わった
何人もの人とお見合いしたけれど、連戦連敗……。婚活を始めた人の中には、そんな経験をする人もいるのではないでしょうか。
お見合いでは事前に互いの釣書・プロフィールを確認し、「この人となら会ってみたいな」という相手とだけお見合いをすることになります。1次チェックは合格しているわけですから、外見・体型などが問題になっているとは考えづらく、お見合いのときの態度・話す内容などに改善点が残されていると考えられます。
実は筆者(30代男)自身、「本気で好きになれる相手と結婚しよう」という方針で妥協なく婚活に取り組み、数十人の女性とお見合いをした末に結婚へと至れました。ですが、合コン経験は人生で1回だけという筆者でしたから、お見合いを始めた当初は連戦連敗。「なかなかうまくいかない……」と悩んだ時期がありました。
けれど、お見合いで話をするときに“あること”を意識し始めたら状況は好転。「また会ってみたいな」と思った相手からは、高確率でOKをもらえるようになったのです。
筆者が意識し始めた“あること”とは、「自分」よりも「相手」を重視して話すことを心掛けること。少し前の流行語を使うなら、「お・も・て・な・し」の精神です。具体的にはどういうことなのか、恥ずかしながら自身の失敗談を交えつつ、詳しく説明していきましょう。
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がんばって話過ぎは禁物。自分より相手に話してもらえるように意識
筆者はお見合いを初めたばかりのころ、「いかにお見合い中に自分のことをアピールして興味を持ってもらうか」ということばかりに重点を置いていました。根っからの仕事人間でしたので、話題の中心は自分の仕事・経歴のこと。かなり長い時間、一方的に自分のことばかりを話してしまっていました。
ところが、お見合い相手からは色よい返事はもらえず、失敗続き。「きっと、自分のどこかが悪いのだろう」と感じ始めていたものの、すぐには明確な問題点に気付けずにいました。
そんなとき、あるお見合い相手から「お仕事に対して情熱をお持ちの方だとは思いましたが……」といったようなお断りの返答をもらいました。結婚相談所の担当者からの助言もあり、「仕事のことばかり、自分が一方的に話過ぎたのかもしれない」と思い当たるように。当時読み始めていた恋愛・婚活テクニック本の中にも、「聞き上手になろう」というアドバイスがあり、それ以降はできるだけ相手に質問をして、聞き手に回るように心掛けるようにしました。
思えば、さまざまなメディアに掲載される記事の中にも、「トップ営業マンは聞き上手」「人間は自分のことを十分に話せると、会話相手に対して好感を抱く」といった聞き上手になることを勧めるものがあります。自分自身、いろいろと質問をしてきてくれる相手に対して「興味を持ってくれているようだ」「これは脈ありだろうか」と感じることもありました。
同様にお見合いでも、できるだけ相手に質問をして相手のことを語ってもらえるように聞き手になることを意識すること。もちろん、自分のこともある程度は話す必要がありますが、そう心掛けるようになって以降、お見合い後にOKをもらえる確率がかなりの高確率になったのです。
ネガティブな話は避け、楽しく笑顔になる話を
もう1つ、気を付けるようにしたのは、暗い気分になる話題を避けること。私は過去に、仕事が上手くいかず苦労した時期があったので、当初はそのことをできるだけ正直に話すようにしていました。
ですが、過去のつらい体験を話して相手に共感してもらえれば自分は気分良くなりますが、相手はどう感じるでしょうか? 明るい話題・楽しい話題をしていればポジティブな気分になりますが、つらい話題について話していても気分は盛り上がらないものです。
そうした過去の失敗・反省や将来に対するリスク、自分の欠点・懸念事項などのネガティブな事項については、お付き合いを始めたらどこかのタイミングで打ち明けておくべきだと私は考えます。けれど、少なくともお見合いの場では、そうしたネガティブな話題を避けた方が、次につながる可能性は高くなるのではないでしょうか。まずは自分に興味・好意を持ってもらってから、少しずつネガティブな面も理解していってもらう方が、婚活では上手くいくように感じます。
ですから、お見合いの場ではネガティブな話題は避けること。好きな食べ物や趣味のことなど、できるだけ明るく盛り上がれることを話題にするようにしましょう。
そのように、「自分はお見合い中に、こういうことを話しておきたい」という姿勢でお見合いに臨んでいたのを改め、“おもてなし”するくらいの気持ちで「相手はお見合いで、どんな話をできると気分良く帰れるだろうか」と考えるようにしたことが、自分が婚活を成功できた最大の要因だったと感じています。
「なかなかお見合いでOKがもらえないな」と悩んでいる方は1度、お見合い中は相手をおもてなしするくらいの気持ちを持って臨んでみてはいかがでしょうか。