1時間は無理でも、最初の30秒だけでも勝負しよう
街コンやお見合いパーティーなど、異性と出会う婚活関連のイベントに参加するとき、「自分をよく見せよう」と背筋を伸ばしてみたり、話し方に気をつけたりと普段よりも“ちょっといい自分”を演じようとする人も多いはず。けれど、“ちょっといい自分”を演じるのは疲れるもの。10分、30分、1時間と時間が経つうちに、少しずつ素の自分が出てくることは避けられません。
「どうせ素の自分に戻ってしまうなら、最初から普段の自分でいいか」。こう考える人もいるかもしれませんが、せめて第一印象が決まるまでのわずかな時間、ちょっとがんばってアピールするようにしてください。
というのも、誰かに対する印象を決めるのは、出会ってからの数秒~30秒ほどだと言われています。テレビ番組への出演も多い心理学者の植木理恵も、第一印象が決まるのは出会ってからの2分間で、そこから評価を変えるのは難しいと主張しています。
それなら出会ってからの第一印象が決まるまで、どんなところに気をつければ恋愛・婚活はうまくいくのでしょうか。成功させるためのポイントをチェックしていきましょう。
ポイント1:第一印象をよくするために。背伸びせず、まずは基本を要チェック
第一印象をよくしたいのなら、最初にチェックしてほしいのは外見です。
とはいっても、顔の造形や体型などはすぐに変えられませんし、無理に変える必要もありません。まずは“マイナスポイント”がなくなるように、気を配っておきましょう。
「髪型や髪の色が奇抜なものでないか」「過激なピアスやゴテゴテした指輪などの余計・過度な装飾品を身に着けていないか」「ヨレヨレの服、ボロボロの鞄、汚れた靴で参加していないか」といった基本的なところで引っ掛からないようにしておきましょう。それができたら、「清潔感がある服装で着こなしは乱れていないか」「髪の毛が乱れていないか」「鼻毛が出ていないか」と身だしなみを確認しておくのです。
外見については、無理に背伸びをする必要はありません。ただ、最初に会った瞬間、「あ、この人とは明らかに付き合いたくないな」と思われないレベルはクリアしておけばうまくいく確率はずっと違ってきます。
ポイント2:相手のことを考えて、ちょっとした気配りを
初めて会った瞬間のジャッジをくぐり抜けたら、続いてあいさつをすることになるはずです。
そのときに相手のことを考えて、ちょっとした心配りを加えてみてください。待ち合わせ場所に自分の方が遅れてきたのなら謝罪の言葉を、相手が間に合うように急いできたことが分かるなら気遣う一言を掛けてみてはどうでしょうか。
また、自分の名前を名乗るだけではぶっきらぼうな印象を与えるかもしれません。「本日はお時間を頂いてありがとうございます」といったお礼、「○○の趣味が一緒の方なので、すごく楽しみにしていました」などの期待を伝えるなど、少し工夫してみましょう。
そして、自分だけが一方的に話すのではなく、必ず相手にも話してもらうようにすること。相手が何か話したいそぶりを見せたら、できるだけ相手を優先するようにしてください。人は自分が話すことで安心感を抱くことができますから、それだけで一緒にいる相手への好感度も上がるのです。
ポイント3:第一声の出し方・話し方を変えてみよう
もう1つ気を付けてほしいのは、声の出し方・話し方です。
声は、普段の自分のトーンよりも、少し高めに出すようにしましょう。高い声はよく通り、何を言っているか聞き取りやすいです。また、「元気」「機嫌がいい」といった印象も与えられ、プラスに働きます。
また話し方は相手に合わせるようにしましょう。ゆっくりしゃべる相手に対して、早口に話し掛けると無用のプレッシャーを与えてしまいますし、逆に早口の相手にゆっくり話し掛けると相手をいらつかせてしまう恐れがあります。
ゆっくり話すか、早口で話すか。敬語を使うか、友達感覚で話すか。そうしたところを相手に合わせると、「ミラーリング」と言って相手の印象をよくすることができるのです。
まずは外見で“ゴメンナサイ”にならないようにして、あいさつを少しだけ工夫することで「この人はちょっと違う」と印象をよくし、相手に合わせた話し方をすることで好印象を確かなものにしていく。「お見合いパーティーなどに参加しても次に続かない。成功しない」と悩んでいる人は、出会ってからの短い時間、この3つのポイントにだけ気を付けてみてはいかがでしょうか。