北川景子さんが好きな小説『氷点』とは
北川景子さんが好きな作家とは、クリスチャン作家である三浦綾子さんです。北川さんは三浦さんの作品を好んで読んでいたそうです。
今回は、そんな三浦綾子さんが執筆し、北川さんが愛読している小説『氷点』をご紹介しましょう。1964年から朝日新聞で連載が始まり、ドラマ化・映画化され、海外でも話題に。いまだ読み継がれる名作です。
気になる『氷点』の内容は――
氷点(上) (角川文庫)
三浦 綾子
辻口啓造は、妻・夏枝が村井靖夫と密会中に、佐石土雄によって3歳の娘・ルリ子を殺害される。
啓造は、夏枝をとがめることもせず、殺人犯の佐石土雄の娘とされる幼女を「汝の敵を愛せよ」というキリスト教の言葉を実践し、引き取ることに。その幼女は陽子と名付けられ、明るく素直に育っていった。
陽子は高校に進学し、啓造と夏枝の息子、徹の友人である北原邦雄との交際を順調に進めていた。しかしある日、夏枝はひょんなことから陽子が佐石の子だと知る。
夏枝は陽子の出自を本人と北原に暴露、陽子は自殺を図る。
――以上が氷点のあらすじです。
この小説のテーマは、キリスト教の重要概念である「原罪」。「原罪」とは、「人間は生まれながらにして罪を背負っている」という考え方のこと。
キリスト教の言葉を実践して、陽子を引き取った啓造。模範的なキリスト教徒の行動に見えたが、その裏にあった啓造の思いなど、考えさせれられることが多い1冊です。
References :