婚活で学歴は重視するべき？

婚活するとき、相手に見せる自分のプロフィールに書かなくてはならない「学歴」。現代日本では、婚活と学歴は切り離して考えるのが難しい状況です。

でも実際のところ、学歴はどれくらい婚活に影響するのでしょう。また、学歴重視で相手を選んだ結果、望みどおりの相手を見つけることはできたのでしょうか。

そんな疑問に答えるため、婚活サポートコンソーシアムに参加する東進ゼミナールとIBJが2016年2～3月に、IBJの婚活サービスを利用中の未婚男女564名を対象に「婚活と学歴」について、共同意識調査を実施しました。回答者の年齢は20～50代となっています。

男性よりも女性が学歴にこだわる？

まず「お相手探しの際に高学歴の方かどうかを含めて判断していますか」という質問に、「はい」「どちらかといえばはい」と答えた人は、男性で38％、女性で68％でした。女性の方が高学歴のお相手にこだわる傾向があるようです。

また、婚活をしている人たちの親も、似たような考えを持っていることが分かりました。息子のお相手については「（学歴を）気にしていない」親が59％を占めましたが、それに対して娘のお相手については「（学歴を）気にしていない」親は25％にとどまりました。娘の結婚相手を探すなら、「難関大学卒」などを望む親が68％となっています。親の方でも、息子（男性）より娘（女性）の結婚相手を探すときに、高学歴な人を望む人が多いようです。

高学歴で「条件バッチリ」でも、会ってみると……

しかし、実際に望みどおりの高学歴のお相手に会ってみた結果、好感を持てるかどうかは、また別の問題のようです。

「高学歴の方とお見合いしたときの満足度」が「50％未満」と回答した人は、男性では53％だったのに対して、女性は70％でした。よく「高学歴女性は敬遠される」と言われますが、男性の反応はそれほど悪くないようです。逆に、高学歴憧れ女性には「条件バッチリ、会うとガッカリ」現象がしばしば発生していることが伺えます。

学歴は重視されがちなステータスですが、実際に会ってからは、価値観やフィーリングといった他の要素も踏まえて総合的に判断している方が多い。そんな状況をこの結果から見て取れます。

学歴は確かに重要、でも「合う／合わない」は別かも？

同調査では他にも、「お子さんの理想的な最終学歴」を尋ねています。その結果、「難関大学卒」と難関大学以外の「その他の大学卒」が75％を占めました。

この数字は、高学歴憧れ女性の意見ばかりが反映されたものではなく、「お相手の学歴を気にしていない」と回答した男性に限ってみても56％に達しました。このことから、現代において学歴を重視している人はとても多いことが分かります。

確かに、「学歴が同等だと価値観も近い」といった可能性はあるでしょうし、これだけ学歴を気にする人がいる以上、多かれ少なかれ学歴があればさまざまな場面で有利になることもあるのでしょう。婚活相手を探すときの判断基準の1つとして、学歴を重視することはやはり有効なのかもしれません。

しかし、先に取り上げた「条件バッチリ、会うとガッカリ」現象が起きていることから分かるように、学歴がいい人と性格・価値観が「合う／合わない」は別問題。人には条件検索だけでは測れないところに魅力があることもありますし、条件が合わなくても運命を感じるほどフィーリングが合うこともあります。

学歴などの条件が合っているのにあまり満足できないという人は、1度条件を考え直してみてはいかがでしょうか。

特に、学歴などについての考えは、親からの影響も大きいもの。自分が本当に求めているのはなんなのか、改めて考えてみてください。