婚活でも勤務先企業の“婚活偏差値”が高いと有利に?
就職活動において企業は「学歴で採用を決めることはない」とは言うものの、書類・面接選考に進む中で、多かれ少なかれ学歴の影響を感じた人も多いのではないでしょうか。
同様に婚活においても、「肩書きで結婚相手を選ばない」という人がほとんどなのでしょうが、こちらも相手の勤務先・年収・学歴などの肩書きが「まったく影響しない」と言えばウソになるはずです。
実際のところは、偏差値が高いと大学受験や就職活動の書類選考などで有利に働いたように、婚活でも勤務先・年収・学歴などの“婚活偏差値”が高ければ、それだけ婚活が有利になりがちなのです。
それでは年収や学歴などの分かりやすいものは置いておいて、どのような企業に勤めていると“婚活偏差値”が高いと評価されるのでしょうか。
男性・女性の「この企業に勤める人と結婚したいランキング」
一体、どのような企業に勤めていると「結婚したい」と思われるのか、リスクモンスターが調査してみたランキングがこちらです。
年間売上が2500 億円以上、従業員数が5000 人以上の企業 200 社から選ばれたランキングですので、大手企業ばかりが名を連ねています。
その中でもトップ3に輝いたのは、
- 1位「トヨタ自動車」
- 2位「全日本空輸(ANA)」
- 3位「アップル」
この順になります。
なお、男性が結婚したいと思う女性の勤務先企業のランキングは次のとおり。1~2位は同じですが、3位には「日本航空(JAL)」が入っています。
ランキングはこちらです。
女性は「安定」「将来性」のある会社がお好き?
ランキングに入っている企業名を見るだけでは婚活に役立つ情報をあまり得られないので、なぜ男性・女性がこれらの企業に勤める人と結婚したいと思ったのか、その理由を分析していきましょう。
まず男性と女性の人気ランキングを見比べて、男性側ではJALの他に「NTTドコモ」、「フジテレビジョン」などの華やかに見える企業がランクインしていますが、女性側では「電通」「サントリー」などの歴史ある企業が上位に入っています。
女性がこうした企業を選んだ理由を見てみると、トヨタ自動車には「将来的にも安心で福利厚生も給料もよいから」「安定しているから」、ANAには「つぶれない会社であろうし、まじめな会社で、おごり高ぶることがない」、アップルには「安定してそう」「将来性を感じるから」などの回答が集まりました。
一方、男性に目を向けてみると、トヨタ自動車には「世界に誇れる技術力」「製品が世界で使われているから」、ANAには「華やか」「なんとなくです。一流企業だから」、JALには「イメージ」「復活して頑張っているし、日本の顔の一つなので」などのコメントが寄せられています。
こうした回答を見る限り、女性は“安定”と“安心”がキーワードとなる一方、男性は“世界”や“華やか”、“日本の顔”といったプライドを刺激されることが結婚したい相手の企業を選ぶポイントになっているようです。
同調査によると、こうしたランキングは毎年変動し、男性側の3位に入ったJALも前年は18位と低めの順位に甘んじていました。2010年に経営破綻したことが原因かと思われますが、そのようにこうした企業ランキングは状況に応じて毎年変動するもの。ランキングを見て「自分の勤めている企業が上位に入った!」と一喜一憂するのは禁物です。
ランキングに入った企業への転職を考えるのもいいかもしれませんが、大事なのは、自分の会社のことを紹介するとき、女性にはどのような点から“安定”していて“安心”できる企業なのかと説明すること。そして男性には、自分の勤務先のどんなところが誇れるのかとアピールすることなのではないでしょうか。