婚活経験者が語る初対面で取り扱いが難しい3つの話題
合コン経験はこれまでの人生で1回だけという筆者(30代男)が、数十人の女性とお見合いをしながら気が付いた“お見合いのときの心構え”をこちらの記事で以前紹介しました。
今回は、そうしたお見合いなどの場で話題にするときには要注意な取り扱いが難しい3つの話題を取り上げてみたいと思います。
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注意な話題その1:ネガティブな気分になる暗い話
以前の記事でも取り上げましたが、まずは「悲しい」「つらい」といったネガティブな気持ちにつながる暗い話題を避けるようにしましょう。
犬や猫、赤ん坊などのテレビ番組を見ると自然と笑顔になるように、人は明るい話題だと前向きな気持ちになれます。婚活で初めて会ったときには、とにかくいいムードで終えて、相手に「また会って話してみてもいいかな」と好意を抱いてもらうことが重要です。婚活で初対面の人と話をするのなら、そうした明るい気分になれる話題を選ぶようにしましょう。
もし、話の流れから意図せず暗い話題に入っていってしまったのなら、できるだけ手短に切り上げるか、「今となっては笑い話になっています」「その失敗を踏まえて、最近はこうしています」といった前向きな結論に落とし込むように努めてください。
注意な話題その2:自分だけが盛り上がる趣味の話
筆者には、海外製ボードゲーム遊びというニッチな趣味があります。こうした趣味は自分の性格・好みなどを相手に伝える上で役立ちますが、筆者はお見合いを始めたころ、「ボードゲームのことを話題にしたのは失敗だった」とたびたび反省していました。
というのも、自分はその魅力を十分に知っていても、相手に伝えることが非常に難しいのです。そうした趣味だけでなく、同様に「マイナーだけれど、芸能人の○○さんが好き」といった“自分だけが知っている”話題に時間を割き過ぎるのも禁物。どちらも相手にしてみれば、その話題について盛り上がるのに必要な前提知識を持っていないわけですから、よく分からないまま話し相手が盛り上がる様子を眺めるだけになり、疎外感を感じてしまいます。
何度か反省した結果、筆者はボードゲームのことを紹介するとき、“一番好きなゲーム”ではなく“初めて聞く人でも一番イメージしやすく分かりやすいゲーム”や“テレビ番組の題材にもなっているゲーム”のことから紹介することにしました。
すると「知らなかったけれど、おもしろそう」「そういえばテレビ番組で見たことがある」といった反応が得られるようになり、会話のキャッチボールが生まれるように。いい流れで次の話題へと移れるようになりました。
同じようにニッチな趣味や「マイナーだけど○○さんが好き」といった好みを持っているのなら、前提知識がない人にも分かりやすく説明する、できるだけメジャーな例を挙げて興味を持ってもらう、といった工夫をするように心掛けてみてはいかがでしょうか。
注意な話題その3:定番なだけに気を付けたい読書の話
最後の取り扱い注意な話題として、割と多くの人が話のネタにしそうな読書を挙げておきます。
自分のプロフィールに「趣味:読書」と書いている人も、多いことでしょう。筆者自身、それなりに本は読んでいる方でしたから、「読書好きな相手なら、きっと話は盛り上がるだろう」と思って臨んだお見合いが何度かありました。けれどその大半で、まったく話がかみ合わず、期待外れな結果に終わってしまったのです。
というのも、同じ「読書好き」であっても、ジャンルが違うと超えられない壁を感じてしまったのです。純文学好きなのか、推理小説好きなのか、恋愛小説好きなのか、歴史小説好きなのか、それともノンフィクション好きなのか――。同じ推理小説好きだったとしても、コナン・ドイルやアガサ・クリスティーのような古典的な作家から、西村京太郎、赤川次郎といった一世を風靡した作家、「ガリレオ」シリーズなどで人気の東野圭吾や、新本格派として知られる綾辻行人、「レンガ本」と称されるほど著書が分厚くなることで知られる京極夏彦など、さまざまな作家がいます。それだけのジャンル・作家・作品があるわけですから、ピンポイントで好みが合う確率は非常に低くなってしまうのです
読書に限らず、マンガや映画の話であっても同じこと。余程好みがマッチしていない限り、「あの表現・シーンが好き」といった細部にまで踏み込んだ話をして「その気持ち、分かる!」と共感してもらえる可能性はかなり低いと思っておいた方がいいでしょう。
先に挙げた「自分だけが盛り上がる趣味の話」と同様に、読書のことなども話題にするのなら、分かりやすく魅力を説明できるようにしておくことが大切。あるいは「趣味:読書」の後に好きなジャンル・作家まで書いてあり、当日までに余裕があって期待大な相手であれば、初めて会うまでに1冊くらいは買って読んでおいた方がいいかもしれません。
前回の記事でも書いたように、初めて会う相手には、自分よりも相手に話してもらうことを意識して、おもてなしするくらいの気持ちを持つことが大切だと筆者は考えます。ここに挙げた3つの話題以外にも、「きっと盛り上がる」と思っていた話題が期待外れに終わることも出てくるはず。「この話題は盛り上がらない」と判断したら、早々に気持ちを切り替えて別の話題に移り、相手が喜んでくれる話題を探してみてください。
自分が話したい話題や盛り上がる話題よりも、相手が話したい話題や盛り上がってくれる話題を選ぶこと。そのことを頭に置いて婚活に取り組んでいただければ、あなたが望む結果を得られる確率はきっと上がってくるはずです。
image by:Shlomit Wolf ,Toffee Maky