TVドラマ「101回目のプロポーズ」に登場した武田鉄矢演じる星野達郎は、99回もお見合いするもすべて撃沈。それでもあきらめずに婚活した結果、最愛の人と出会えました。
アラフォー世代にとっては記憶に残る懐かしいドラマですが、海外では「101回目のプロポーズ」ならぬ「100通のラブレター」を手渡しした男性が話題になっています。
100通ものラブレターを手渡しした男性とは、ホン・イさん。「101回目のプロポーズ」とはまったく別の理由から、イさんは100通ものラブレターを書くことになったようです。
妻と過ごした15年を100通のラブレターに込める
イさんは最愛の妻であるキャサリン・ザンガさんを2014年11月20日に亡くしました。
ザンガさんは卵巣がんで、夫と2人の子供を残して先に逝ってしまったのです。
妻を亡くした直後、しばらくは無力感にさいなまれていたイさんでしたが、子供たちのために強くいようと心に決めたそうです。
自分の気持ちを奮い立たせるため、イさんが選んだ方法こそ、翌年のザンガさんが亡くなった日までに、見ず知らずの100人にラブレターを書いて渡すことでした。
イさんは1カ月半をかけて、ザンガさんと過ごした15年間の会話・思い出を100通のラブレターに記していったのです。
気になる100通の中身とは?
記念すべき1通目は、「自転車に一緒に乗らないか?」とイさんの誘いの言葉から始まります。
それに対して、ザンガさんは「デートに興味はないわ。でもいいわ、食べ物はあるんでしょう?」と答えました。
交際期間を経て、結婚する2人。子供も生まれて幸せな日々を過ごしていましたが、ザンガさんががんになったことが分かり、別れの日が近付いてきてしまいます。
99通目でイさんは、「どんなに時間がかかっても、君を見つけ出すよ」と愛の言葉をつづりました。
100通目はザンガさんの言葉でした。
「審判の日が来て自分が逝くことになっても、来世もあなたといたいわ」
仲間と子どもの協力で100通を配る
イさんの仲間たちは、この手紙を世に出すのを手伝ってくれました。
その甲斐あって、Webサイト「100 Love Notes」を公開することができたのです。
引用:100LoveNotes
イさんと子供たちは、街行く人に100通のラブレターを配って歩きました。
手紙を受け取ってそのまま歩き去る人もいれば、手紙の背後にある物語を尋ねる人もいました。
こうした一連の出来事により、イさんは元気になっていきました。
「1カ月前から子供たちとこうすることを楽しみにしていたんだよ」
イさんは言います。
「妻は忘れられることを心配していたんだ。今なら言える。そんなことは絶対にないね