婚活・結婚を考えるのは年収400万円になってから?

婚活・結婚を考えるのは年収400万円になってから?

「いつか結婚したいけど、年収が400万円ないと将来が不安……」。このように考えている20代の若者が多いようです。SMBCコンシューマーファイナンスの「20代の金銭感覚についての意識調査2015」から明らかになりました。

20代の若者は「年収400万円」ないと結婚する気になれない?

女性

同調査では、自動車の購入や結婚、出産・子育てなど「○○しようと思える年収(世帯年収)」を調べています。

この調査から、20代若者のリアルな結婚観が分かってきました。同調査によると、結婚をしようと考える人が過半数(50.3%)になるのは「年収400万円」。子供1人を出産・子育てしたいと過半数(56.4%)が思えるようになるのは、「年収500万円」。もう1人がんばって、子供2人を出産・子育てしたいと半数以上(57.1%)が考えるのは「年収700万円」になってからだということが分かりました。

ここでいう“年収”とはすべて「世帯年収」のこと。夫婦共働きであれば、1人が年収200万円稼いでいればいいので、それほど高いハードルではないのかもしれません。

前年よりも、結婚・出産により慎重になっている?

談笑

ただ、気になるデータもあります。前年の結果と比較すると、若者たちの結婚や出産・子育てに乗り気になる年収のハードルが少しずつ上がってきているようなのです。

平均的な世帯年収の500万円で考えてみると、結婚したいと考える人の割合は前年の71.2%から66.7%へとダウン。子供1人を出産・子育てしたいと考える割合は59.2%から56.4%へ、子供2人を望む割合は39.3%から35.2%へとそれぞれ下がっていると指摘されています。

先日、「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログが話題になり、日本で子育てをする難しさがさまざまなメディアで取り上げられることになりました。そうした社会への不安が若者たちにも伝わり、婚活や結婚、出産・子育てに後ろ向きになってきているのかもしれません。

image by:Jerome Chi,Babienochka,Mango Studios

References : SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
婚活・結婚を考えるのは年収400万円になってから?