IBJが婚活中の女性に対して、結婚・出産・卵子の凍結保存への意欲などについてのアンケート調査を実施しました。その結果、「卵活」に関心のある人が約6割に上ることが明らかになりました。
婚活女性の妊活・卵活に関するアンケート調査結果
IBJは2014年12月、自社が運営する「PARTY☆PARTY」「Rush」「ブライダルネット」に登録する20~30代の未婚女性137名に対してアンケート調査を実施しました。
調査テーマは「ヘルスケアに関する意識調査」。今回はその中から、「妊活」や「卵活」に関する調査結果を見ていきたいと思います。
結婚と出産はセット、約95%が結婚後に子供を希望
今回のアンケート調査では、「結婚後のお子さん(出産)について、ご希望されていますか?」という質問に、「はい」と答えた人が82.5%で、「どちらかと言えば、はい」と答えた人が12.4%でした。つまり、結婚後に子供が欲しいと回答した人が計94.9%に上りました。
また、結婚してから何年後くらいに子供が欲しいかと聞いた結果、「1~2年以内に子供が欲しい」との回答が75.2%で、「5年以内」との回答が16.3%でした。早期に出産を希望している人が多いことが分かります。
婚活をする理由に、「子供が欲しいから」を挙げる女性は多いそうです。結婚と出産をセットとして考えている人は少なくないのかもしれません。そのことを踏まえると、女性だけでなく男性も、結婚相手となる女性の思いを考えて、出産適齢期を意識しながら婚活した方がいいのではないでしょうか。
約6割が卵子の凍結保存に関心あり
続いて、「卵活」への関心についての調査結果を見てみましょう。
「『卵子凍結保管サービス』が日本でも主流になってきたときに、価格や安全性によっては利用してみたいと思いますか?」という質問に、「はい」と答えた人は19.7%で、「どちらかと言えば、はい」と答えた人は40.1%。つまり、計59.8%が卵子の凍結保管に興味を持っていることが明らかになりました。
浦安市、卵子の凍結保管を助成
女性は婚活に当たって「卵子の老化」という厳しい事実に向き合わなければなりません。卵子の凍結保管は、確実に卵子を保存できるとは言えないものの、多くの女性にとって光明となります。
千葉県浦安市が2015年2月、卵子の凍結保管のための費用を税金で助成する制度を発表しました。2016年5月には1人の女性が実際にこの制度を利用。現時点では、他にも希望者が11人いるそうです。
今後、同様の制度が増えることで、より多くの女性の不安が軽減されるようになるかもしれません。卵子凍結保管サービスが今後普及し、価格や安全面も進歩することが望まれます。