業務効率を改善させる鍵は「空気」にあった
現代人は1日の90%以上を自宅やオフィスといった屋内で過ごしている言われています。そのため、室内環境が健康や業務の質に与える影響は大。特に仕事中に頭がぼんやりとして判断能力が低下したり、作業が捗らなかったりするのはオフィス内の「空気」に問題があるのかもしれません。
空気が悪くなると生産性が落ちる原因として挙げられるのが、二酸化炭素濃度。二酸化炭素の濃度が高くなると頭がぼんやりして判断力が鈍り、時には激しい眠気や頭痛が起こるなど、業務効率が著しく悪くなります。
クリーンな空気の場所では61%の人が生産性アップ!
オフィスの空気と業務効率の関係について、実際に米ハーバード大学が実験して取得したデータもあります。
同大学の研究者が6日間にわたって24人を調査したところ、クリーンな空気の空間で働いている人の61%で、生産性が改善するという結果に。従来の建物内で作業したときと比較し、スコアをつけると、理解力・記憶力・学習力が向上していたことが分かりました。
この結果から、研究者たちは「屋内環境の質が、意思決定や労働者たちの仕事の質に大きな影響を及ぼす」と結論付けています。
社内は屋外より3倍以上の二酸化炭素濃度になっているかも!
実際に、あなた自身の経験からも、この研究結果には賛同できるのではないでしょうか。例えば午前中と比べると、午後から夕方にかけて業務効率が落ちやすい傾向があると思いませんか?
ランチ後に眠気や怠さを感じやすいことも一因ではあるものの、同時に息苦しさも感じるときは、空気の質が悪化していることも原因になっていると考えられます。
ドアで密閉されて多くの人が集まっていると、職場の二酸化炭素濃度が高くなりがちです。屋外の二酸化炭素濃度は300ppm程度ですが、密閉された社内ではなんと1000ppmを越えることも。3倍以上の差が生じることも珍しくはないようです。
今すぐ取り入れたい「小まめな空気の入れ替え習慣」と「観葉植物」
業務効率を改善させたいのであれば、社内の二酸化炭素濃度を低くすることが重要です。ランチ後には窓を開けることを習慣づけるなど、小まめな換気を心掛けましょう。
また、換気扇やダクトで空気の循環を行っている建物も多いですが、それらが汚れていては空気の通りが悪くなり、アレルギーが発症する恐れもあります。空気の通り道には小まめな掃除が必要です。
空気を良くするだけで仕事の効率を改善させて、その分、プライベートを充実させたいものですね。