婚姻届は出していないものの、内縁の夫婦関係にある「事実婚」。日本には事実婚に賛成している人、反対している人、どれくらいいるのでしょうか。IBJが調査したアンケート結果を見てみましょう。
あなたは事実婚を認める? それとも認めない?
IBJは同社の婚活サービスを利用する独身男女を対象に、「事実婚」に関するアンケート調査を実施。その結果を2016年7月14日に発表しました。
同調査では、「事実婚を認めますか?」と質問した結果を集計。男女別に回答を見ると、「認める。自分もしたい」と答えたのは男性24%、女性12%。「認めない」は男性21%、女性11%でした。
ただ、多数を占めたのは男女共に「認めるが自分はしたくない」。男性で55%、女性では77%がそのように答えています。
女性の約9割は事実婚を「認める」ものの、「自分はしたくない」が多数
「認める。自分もしたい」「認めるが自分はしたくない」を合わせると、男性の約8割、女性の約9割が事実婚を認める考えを示しています。
特に「認める。自分もしたい」と回答した人の中には、そう答えた理由として「形式にこだわらない」ことを挙げる回答が目立ちました。
中には「婚姻届を出すと続柄は安心だがいろいろ面倒なことも起こるから」「名字や戸籍などをいじらなくて済む」「お互いに束縛なく、自由な感じが良い」など、普通の結婚を選ばずに事実婚するメリットについて詳しく触れた回答もあったようです。
一方、女性の8割近くは「認めるが自分はしたくない」と回答。「いろんな形があっていいと思うけど、自分は婚姻届が出したい」「キチンと籍を入れてけじめをつけたい」といった意見が主流を占めました。
それ以外の理由に目を向けると、「子供ができたときのことを考えると、籍は入れたほうがいいと思うから」といった声も。事実婚して子供ができたときの戸籍を心配する人も、少なからずいるようです。
IBJはこうした集計結果を踏まえて、「結婚制度へのこだわりや道徳観が影響してか、事実婚を選ばない方が多いようです」と分析。ライフスタイルが多様化したことで、婚姻形態も多様化している現代において、事実婚や結婚のメリット・デメリットを詳しく知り、自分たちにとってベストな選択肢を選んでほしいと結びました。