女性が結婚相手の男性に求める年収は640万円!
ドラマやマンガを見ていると、「結婚相手の男性は年収○○○万円以上ないと!」と女性が希望条件を語るシーンを時折見掛けます。
実際に筆者もランチ中、隣に座った婚活中と思しき女性2人が「年収800万円以上で、長男ではなく、血液型はB以外で……」と結婚相手の希望条件について話し合っている場面に出くわしたことがあります。冒頭のようなシーンも、そんなに間違ったイメージではないのでしょう。
これから一生を共にして、2人で家庭を築いていくパートナーを探す婚活。そんな相手を探すのなら現実に目を向けて、年収という条件に一定の基準を設けることは決して間違ったことではありません。ただ、その「一定の基準」とは、一体どれくらいの金額なら適切と言えるのでしょうか。
そんな気になるデータについて、マネーフォワードが調査したレポートがあります。それによるとパートナーの年収について、「特にこだわりはない」と答えた男性は57%。一方、女性で「特にこだわりはない」を選んだのは27%にとどまり、43%の女性が年収500万円以上を求めていることが分かりました。さらに同社によると、女性がパートナーに求める平均年収は640万円になったということです。
実際、年収600万円以上の未婚男性の割合は……
ところが、この女性が求める平均年収640万円という「一定の基準」、この基準をクリアできている未婚男性はほとんどいないようなのです。
内閣府・仕事と生活の調和推進室が発行している「カエル! ジャパン通信 Vol.2」には、「2002年の山田昌弘中央大学教授の調査によると、東京では、未婚女性(25~34歳)の40%が年収600万円以上の男性との結婚を望んでいます。しかし、未婚男性(25~34歳)のうち、実際に年収が600万円以上なのはわずか3.5%でした」と記されています。
転職サイト「DODA」が発表している「平均年収(年齢別) 2014年版」を見ると、20代の平均年収が348万円、30代が458万円。40代になっても586万円にとどまり、600万円未満なのだとか。
婚活サービスを利用する余裕がある男性なら、ある程度は生活に余裕があり、年収も比較的高いと期待できます。それでも年収600万円以上の男性はそれほど多くないでしょう。結婚相手を探す年齢層にもよりますが、年収600万円以上にこだわってパートナーを探そうとすると、かなり骨が折れることになりそうです。
共働き、節約生活を視野に入れ、実りある婚活を
また、年収600万円以上という条件を必須にしてしまうと、結婚相手に巡り会うまでに苦労するだけではありません。対象となる男性がごく少数に絞り込まれてしまうため、結婚相手を探す上で大切にしたい人柄や価値観、趣味といった他の条件について、妥協を迫られる可能性も大いに考えられます。
たとえ現在の年収は「一定の基準」をクリアできていなくても、これから昇給が見込めて将来的にクリアできるようになる男性もきっといるはずです。最近は共働きする家庭が増えていますから、女性も働き続けることで必要な収入を世帯年収で確保することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
あるいは、収入はそれほど多くなくても余計な出費を抑えていくことで、生涯通じて十分に余裕ある生活を送れるようになる可能性も十分にあります。実際、筆者は20代のころ、年収400万円ほどでしたが、1年間で100万円の貯金に成功しました。年収600万円以上稼いでいても、ブランド品を買いあさっていたり、自動車などにこだわっていたりすると、年収600万以上あったとしても少しも貯金できません。年収よりも、結婚相手の堅実さや人柄を重視した方があなたにふさわしい男性が見つかるかもしれません。
婚活を成功させる上で大切なことの1つは、年収に関する「一定の基準」を、あなたが妥協できる本当に最低限のラインに設定しておくことなのではないでしょうか。
努力次第で改善できる年収にこだわり過ぎず、努力では変え難い人柄や価値観といった条件もチェックしつつ、より多くの相手を対象にしてみてはいかがでしょう。そうした方が、満足できる結果を得られる確率はずっとアップするはずです。
どうしても年収へのこだわりは外せないといった場合
とはいえ「結婚するなら年収は大事!」と考える方が多くいるのも事実。
年収のこだわりを捨てることが難しいようでしたら、高レベルな男性が集まるブライダルネットがオススメです。
IBJが運営する婚活サイト「ブライダルネット」は、登録男性の約3分の1が600万円以上とのこと。
試しに登録してみると良い出会いがあるかもしれませんよ。
reference:株式会社マネーフォワード ,DODA
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