婚活パーティーのプロフィールカードにも書くことになる年収。結婚生活に直接関わるものだからこそ、「自分はどれくらいの年収の人と結婚したいのだろうか？」と慎重に正しく判断したいところです。
例えば、年収800万円と1000万円の男性がいたとして、実際に使えるお金はどれくらい違うのでしょうか。
実は「額面」では200万円の差になりますが、実際に使える「手取り」の年収を考えると、この2人の差は130万円ほどになるのです。
今回は、こうした意外と知られていない年収の「額面」と「手取り」の違いについて説明していきたいと思います。
婚活するなら覚えておきたい「額面」と「手取り」の違いとは？
先ほど一例を挙げましたが、婚活相手に求める年収を考えるときには「額面」と「手取り」の違いを知っておくと、より具体的に結婚後の生活をイメージできるようになります。
まず「額面」とは「税込み年収」とも呼ばれ、税金や保険料、年金などもすべて含めた総支給額になります。ここにはもちろん、ボーナスや各種手当、残業代など、会社から支払われる全ての金額が含まれています。
税金や保険料などは「額面」から減額された分の金額が会社から振り込まれるため、「額面」全額を使えるわけではありません。
一方の「手取り」とは、税込年収から税金や保険料、年金の支払額を引いた金額になります。実際に使えるお金は、こちらの「手取り」の方になることを覚えておきましょう。
なお、婚活パーティーなど、婚活の場で使われる年収とは「額面」の方になります。
「額面」に惑わされないで！ 年収400万円から1000万円の「手取り」を比較
実は、「額面」ではなくて「手取り」に注目すると、年収に対する印象が少し変わってきます。先ほど例に挙げたように、年収の額面が800万円の男性と1000万円の男性の稼ぎの差は、「手取り」で考えると130万円ほどに縮まるのです。
それ以外の年収では、手取り額はどれくらいになるのでしょうか。年収ごとに目安となる手取り額を算出してみると、次のようになります。
- 年収300万円
- 年収400万円
- 年収500万円
- 年収600万円
- 年収700万円
- 年収800万円
- 年収900万円
- 年収1000万円
- 年収1200万円
手取り額は240万円程度～
手取り額は320万円程度～
手取り額は400万円程度～
手取り額は470万円程度～
手取り額は540万円程度～
手取り額は600万円程度～
手取り額は670万円程度～
手取り額は約730万円程度～
手取り額は約860万円程度～
こうして比べてみると、年収が高くなるほど、税金や保険料をたくさん引かれることになり、手取り額の差はそれほど広がらなくなることが分かります。
「額面」「手取り」以上に気をつけるべきポイント
年収には「額面」と「手取り」という違いがあること、ご理解いただけたでしょうか。
その違いを理解すると、「多少の年収の違いよりも、勤務先の福利厚生に注目すべきだ」と気付いた方もいることでしょう。
実は、年収が高い会社では福利厚生が充実していないところも多いのです。年収1000万円でも家賃20万円の家族向けマンションに住む生活と、年収800万円で広めの家族向け社宅を家賃5万円で借りられる生活。後者の方が年間180万円もお得ですから、「手取り」で違った130万円の差を覆し、後者の方が豊かな生活を送れることになるわけです。
結婚においてお相手の年収は確かに重要なものです。けれど、年収だけにとらわれると「人柄や価値観が合うか」など、より重視すべきお相手の中身が見えなくなることがあります。
まずは「額面」と「手取り」の違いや福利厚生の影響を十分に考慮して、自分にとって最低限必要な年収を考えておきましょう。その上で、一番大事な中身を重視してパートナー選びをしていくことで、きっと幸せな結婚生活を送れるようになるはずです。
