専業主婦と共働き、どっちが幸せ?

専業主婦と共働き、どっちが幸せ?

専業主婦vs共働き主婦。満足度を比べると意外なことに……

インターネット上でたびたび話題になる「結婚後は専業になるべきか? それとも共働きがいいのか?」という夫婦の在り方に関する問題。この問題を巡って、気になるデータをソニー生命保険が公開しています。

同社が実施した「女性の活躍に関する調査2015」によると、現在働いている女性のうちの33.4%が「本当は専業主婦になりたい」と希望しているそうです。この割合は20代では41.8%、30代では43.3%にまで膨らんでいます。

片や、専業主婦を対象に現在の生活に対する満足度を尋ねたところ、現在の生活に「満足している」専業主婦は61.3%に達しました。

この2つの数字だけを見てみると「専業主婦になった方が幸せ」という見方が優勢なのかもしれませんが、共働き女性(兼業主婦)の方も、専業主婦よりは劣るものの48.7%が現在の生活に「満足している」と回答。兼業主婦の中にも共働き生活に充実感を覚えている人が無視できない割合で存在していることが分かります。

実は、専業主婦の34%も働きたいと考えている

兼業主婦の33.4%が「本当は専業主婦になりたい」と希望していることが分かったわけですが、専業主婦の方はどのように考えているのでしょうか。

実は、専業主婦も「本当は外に働きに行きたい」と34%が考えていることが同調査によって明らかになりました。

専業主婦が外で働くことを希望する主な理由は、老後の生活への不安なのかもしれません。「老後の生活が心配だ」と考える専業主婦は全体の76.8%と高い割合を占めています。

第一生命保険が公開している老後設計に関するアドバイスによると「ゆとりある老後月間生活費」として月々35.4万円が必要になるとされています。年金などが今後どうなっていくか不透明な状況でもありますし、不安を抱きながら生活している専業主婦が多いのでしょうか。

専業主婦も共働き夫婦も、それぞれに不安や不満を抱えている

nayamu

先ほど、兼業主婦の方でも現在の生活に「満足している」人が半数近くいると紹介しましたが、やはり共働き生活を前向きに楽しんでいる女性も多いようです。

「女性の活躍に関する調査2015」の中で、今後も「バリバリとキャリアを積んでいきたい」と尋ねたところ、43.3%が「そう思う」と共働きを続けることに前向きな姿勢を示していることが分かりました。

ただ、働く女性が考える“バリバリ”には、限界があるのかもしれません。先ほどの質問と並べて「管理職への打診があれば、受けてみたい」と思うかどうかと質問してみた結果、「そう思う」と答えた兼業主婦は20.4%と低い数字にとどまっていることも判明しました。

いくら世の中の男性が家事に協力的になってきているとはいえ、「管理職になると仕事が増える」=「家庭が疎かになる」といった不安を持つ兼業主婦は多いのかもしれません。

このように、専業主婦と兼業主婦、それぞれの立場に満足している女性が多いものの、一方でそれぞれの立場なりの不安を抱えていることも見て取れました。

冒頭の「専業主婦と共働き女性、どちらが幸せか?」という問いに対する答えは「どちらともいえない」「人それぞれ」が正解なのでしょうか。

References : ソニー生命保険
専業主婦と共働き、どっちが幸せ?