住宅ローン、どれだけ余計に支払うのかシミュレーションしてみた

住宅ローン、どれだけ余計に支払うのかシミュレーションしてみた

そもそも住宅ローンは借りるべきか。どれくらい損するの?

住宅ローン、自動車ローン、学資ローンなど、ローンと呼ばれるものにはいくつかあります。必要なお金を借りて月々返すローンとは、すなわち借金のこと。もちろん借りたお金に利子を上乗せした金額を返していくことになります。

最近報じられた具体例としては、芸人のスリムクラブ・内間政成さんは、6000万円ほどの中古一戸建てを購入したところ、35年ローンを組んだら利子を含めて総額9000万円も返済することになったとテレビ番組で語っていました。

そうした情報を耳にして、住宅ローンを組むことに不安を感じている人も多いはず。実際のところ、住宅ローンを借りるとどれくらい損することになるのでしょうか。本稿では平均的な住宅ローンの金額を調べて、シミュレーションしてみました。

借り入れの目安は3000万円。35年ローンでシミュレーション

婚活情報メディア記事内2

厚生労働省が7月に発表した2014年版の「国民生活基礎調査の概況」によると、世帯年収の平均は529万円だそうです。平均的な世帯は、どれくらいの住宅ローンを組んで、毎月どれくらいの金額を支払っているのでしょうか。

2013年5月にSuumoが実施した「家とお金調査」によると、年収500万円台のカップルやファミリーが組む住宅ローン借入額は3000万円くらいです。

この金額で住宅ローンのシミュレーションしてみましょう。計算には、楽天銀行の住宅ローンシミュレーションを使用してみました。

楽天銀行 住宅ローンシミュレーション

余計に支払うのは400万円ほど。毎月8~9万円の返済に
婚活情報メディア記事内

借入額3000万円、ボーナス月の追加返済無し、変動金利、35年ローン、元利均等返済でシュミレーションしてみました。

結果は、総返済額が約3360万円、月々の返済額は8万円程度という結果になりました。ただし、借入時の手数料が50万円ほどかかるので、400万円ほど損をすることになります。

20年ローンなら月々の返済額は13万3500円程度と約1.5倍に。ただし、総返済額は約3200万円で、借入時の手数料を入れても損をするのは250万程度です。

なお、変動金利は金利の影響を大きく受けます。現在は低金利なので、この数字はかなり少なめの見積もりだと思っておいてください。

また、大手銀行や楽天銀行などのネット銀行などは比較的低金利でローンを組めるようになっています。そうした銀行のローン審査に通ればいいのですが、落ちてしまうと金利の高い他の銀行から借りることを検討しなくてはいけません。先に例で挙げたスリムクラブ・内間さんは、恐らく芸人ということでローン審査に通りづらく、金利の高い銀行から借りることになったのではないでしょうか。

このように実際に調べてみたところ、現状では住宅ローンを組むと、概ね10%くらいの損で済むようです。

この金額を見て、多いか少ないかと判断するのはあなた次第ですが、「損する金額が少ないから」と言って、無理に短い返済期間を設定しても、自身のライフプランに合わなければ意味がありません。金融機関の窓口やファイナンシャルプランナーなどに相談をして、慎重に住宅ローンの計画を立ててください。

image by:UggBoy♥UggGirl

References : 楽天銀行 , Suumo , 厚生労働省
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