最近では福利厚生の一環として、婚活パーティーへの参加料や結婚相談所への入会金をサポートしてくれる企業が増えているそうです。そんな「婚活と福利厚生」についてのアンケート調査の結果をまとめました。
婚活と福利厚生? 企業が婚活をサポート
IBJとリゾートソリューションは2016年7月、婚活サービスを利用中の20~50代の未婚男女365名(男性221名・女性144名)に対して、「婚活と福利厚生」をテーマにアンケート調査を実施しました。
「婚活と福利厚生」は意外な組み合わせかもしれませんが、婚活パーティーへの参加料や結婚相談所への入会金を福利厚生の一環としてサポートする企業が最近増えているそうです。
福利厚生による婚活サポートは、「社員が結婚することで健康面でのサポートが期待できる」「家族を持つことで継続して働く可能性が高くなる」「企業のイメージアップにつながる」などのメリットが期待できます。
そんな「婚活と福利厚生」についてのアンケート調査、どんな結果が出たのでしょうか。
使ってみたい人は約6割! 理由1位は費用負担
まず、「会社の福利厚生で婚活サービスがあったら使ってみたいですか?」という質問に、「はい」と答えた人は59%でした。
そして、「使ってみたい理由」の1位は、「費用の一部を会社が負担してくれそうだから」(36%)でした。一番の動機は金銭的な問題のようです。
一方、2位は「安心して利用できそうだから」(22%)と「職場の人間も協力・理解を示してくれそうだから」(22%)、4位は「婚活仲間が増えて励みになりそうだから」(10%)、5位は「堂々と婚活できそうだから」(8%)でした。
人間関係や心理面で魅力を感じる人も少なくないことが分かります。
職場とプライベートは分けたいという人も
一方、「使ってみたいですか?」という質問に「いいえ」と回答した人は41%。「使いたくない理由」で最も多かったのは「職場の人に婚活していることを知られそうで不安だから」(52%)で、2番目に多かったのは「同僚が相手になるかもしれなくて気まずい」(19%)でした。
職場とプライベートを分けたいという人もそれなりに多いようです。とはいえ、「あなたは婚活サービスを使っていることを内緒にしていますか」という質問に対して、43%の人が「内緒にはしていないが自分からあえて言わない」と答え、20%の人が「オープンに話している」と回答しました。
つまり、計63%の人が、職場で婚活の話をすることに比較的抵抗がないようです。それに対して、「内緒にしている」人は33%でした。プライバシーが守られるシステムがあれば、「使ってみたい」人がさらに増える可能性があります。
福利厚生による婚活サポート、認知度の低さが今後の課題
近年、婚活への関心が高まっているためか、「婚活をするうえで最も期待が大きいのは」という質問に対する回答では、「友人・知人からの紹介」が47%で1位に、「民間の婚活サービス(結婚相談所・婚活パーティーなど)」が43%で2位になりました。
対して、「勤務先の福利厚生による婚活サポート」は2%で最下位でした。「勤務先にある福利厚生」についての質問でも、「出産」「育児」がそれぞれ17%なのに対し、「婚活」は3%と最下位でした。
上記の結果が出たのは、福利厚生による婚活サポート制度の存在を知らない人が多いためか、導入している企業がまだまだ少ないからかもしれません。
皆さんもぜひ1度、自分の勤める企業の福利厚生制度を調べてみてください。婚活への補助制度があるかもしれません。
今後、導入事例が増え、福利厚生による婚活が当たり前になっていくといいですね。