結婚して2人で同居。新居はどうやって選ぶ?
恋愛・婚活の末、ついにゴールを迎え、長い人生を共に過ごすパートナーと巡り会えたあなた。これからは新婚生活を迎えるため、2人でさまざまなことと向き合うことになります。
そのうちの1つに、2人でこれから一緒に生活する新居選びがあります。当面は、新郎新婦のどちらかが現在住んでいる住宅、あるいはどちらかの実家で共に過ごすことになるかもしれませんが、できるだけ早いタイミングで2人の新生活の基盤となる新居を決めておきたいところです。
ところで2人の新居を探すとき、世の中の新婚カップルの多くは、どんなポイントを重視した選び方で、新居の候補を絞り込んでいるのでしょうか。
そんな気になる情報について、不動産情報サイト「HOME’S」の運営会社・ネクストが2012年(※1)と2013年(※2)に「新居に関するアンケート」を実施して、新居の選び方を調べています。その結果を取り上げながら、新居を選ぶ上で押さえておきたいポイントについて考えていきましょう。
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やっぱり仕事が大事。2人の時間を持つために通勤時間を短く
同社の2013年調査は、結婚を機に2人の新居を探した新郎新婦242人が調査対象。回答者の実に8割が新居として賃貸住宅(アパート・マンション)を選択し、42.1%が2LDKの住まいで新婚生活を始めたことが分かりました。
夫婦になったとはいえ、一緒に暮らし始めてしばらくの間は、お互いの生活スタイルの違いにストレスを感じることも多いはず。夫婦それぞれがプライベートな時間を確保できるように自分の部屋を持ち、2人の時間を過ごすリビングを別に用意する。新婚生活をスムーズに始動させたいのなら、2LDKがベストの間取りと言えそうです。
間取り以外に気になるのは、賃貸住宅を借りる場所。夫の結婚前の住まいの近くなのか、あるいは妻の住まいの近くなのか。新婚生活を迎えるカップルはどんな選択をしているのでしょうか。
新婚女性向けに実施された2012年の調査によると、新居の場所の選び方として、「夫と自分(妻)の通勤時間」(29.1%)の両方を考慮して決めたという回答者が最も多くなりました。次いで「夫の通勤時間」(24.6%)、「自分(妻)の実家の近く」(17.2%)、「生活環境(近くにスーパーがある等)」(11.9%)という順番になっています。
2013年の調査でも、新居選びの重視ポイントとして「二人の通勤に便利」という点を挙げた回答者は多く、男性では44%、女性では43%がこだわったポイントとして選択しました。
せっかくの新婚生活ですから、まずは通勤時間をできるだけ減らして、2人で共に過ごせる時間をしっかり確保することが大切。どちらか一方だけに負担がかかっていては、遅かれ早かれ、夫婦げんかの火種になりかねません。不公平感が残らないように、お互いが納得できる場所を選ぶように努めてください。
子供ができたときを考えて。実家近くがオススメ
先ほど、新居探しの場所を決めるポイントとして2012年調査で挙げられた中で、「自分(妻)の実家の近く」(17.2%)がありました。この点も、注目しておきたいポイントです。
実家暮らしだった新婦さんが新婚生活を迎えたのなら、炊事や掃除など、得意ではない家事の1つや2つは持っているはず。しばらくの間は、実家の母親に「あの味の秘訣は?」「油汚れはどうすればよく落ちる?」といった相談したい事柄が次々と出てくることでしょう。そんなときに、新婦さんが実家の母親に相談しやすい距離の場所で新居を借りておけば便利。「困ったときは実家の母親に頼ればいい」という解決策を用意しておけば、余計なストレスを感じずに済むことでしょう。
もっと言えば、少し気が早いかもしれませんが、子供ができたら新婦側の実家からサポートを受けられるかどうかで、子育ての大変さが劇的に変わってきます。子育て・夜泣きなどに疲れたら、ほんの少しの時間、祖父・祖母に子供を預けられるだけで、母親の負担を大きく減らすことができるわけです。
そうした子育てのことまで見据えて、新居を選んでみてはいかがでしょうか。新郎側は自分の希望をあまり強く押し通そうとはせず、新婦を優先させて過ごしやすい環境を選ぶこと。そんな優しさがあれば、幸せな夫婦生活を末永く続けることができるはずです
※1 http://www.next-group.jp/files/news/press-corp/1204032.pdf