「婚活」がユーキャンの新語・流行語大賞にノミネートされたのは2009年のこと。それ以来、前向きな気持ちで婚活に取り組む男女が増えてきました。そして婚活男女のさまざまなニーズに応えようと、婚活サービス会社からもお見合いパーティーや街コンなどの多種多様な婚活プランが提案されてきています。
最近では、オタクな男女が集まる「オタク婚活」やラーメン好きが集まる「ラーメン婚活」など、一風変わった婚活プランも見受けられるようになってきています。2016年には一体どんな新しい婚活プランが注目を集めることになるのか、気になるプランをまとめてみました。
相席カフェ
「平日の昼間に婚活できたら」「もっと気軽に出会いたい」。そんな希望に応えた新しいマッチングカフェが2015年、銀座と池袋に登場しました。
シックな雰囲気のカフェでコーヒーやケーキを味わいながら、新たな出会いを楽しめます。
30分ごとに男性が席を移動するシステムで、ケーキ1品に飲み放題付き。男性は1時間2500円で、女性は時間無制限で600円と手頃な料金も魅力です。
寺社婚
~お寺が主催して縁を取り持つ。低価格もうれしい婚活寺~
さまざまな婚活プランが登場する中でも、特に異色なのが「寺社婚」でしょう。
座禅・写経・滝行などを体験した後、精進料理などを囲む食事会や飲み会へと移るスタイルが一般的なようです。
寺社が主催するため安心して利用できて、入会費や年会費、成婚費などは一切なし。食事会がなければ2000円~2500円と参加費用も非常に安いのが特徴です。
赤ちゃん婚活
~赤ちゃんを抱っこしてイクメン度を探る?~
婚活会場に、なんと赤ちゃんが登場するのが「赤ちゃん婚活」。参加者の男女がグループに分かれ、会場に登場した赤ちゃんをあやしたり、ペアになって抱っこひもを身に着けたりする育児体験付の婚活プランになっています。
天使のような赤ちゃんのお世話をすることで、参加者の緊張が一気にほぐれ、会話が弾むように。結婚した後のことまで視野に入れておきたい人から、「将来の家庭像を具体的に描ける」と好評なようです。
謎解き婚活
~一緒に謎を解いた連帯感で、2人の距離が一気に接近!~
美術館や劇場、遊園地などを会場にして、男女がチームやペアに分かれて謎を解いていくゲーム感覚の婚活が「謎解き婚活」です。
学園祭のような気分で楽しめて、謎解きを通して自然と男女の仲が縮るのが謎解き婚活の魅力。謎解きが終わったら、フリータイムに入ってお酒やスナックなどをつまみながら交流することに。一緒に解いた謎について振り返るだけでも会話は盛り上がり、話のネタには困らないでしょう。
猫んかつ
~「にゃんとなく」がいい。お昼の猫カフェで、さりげなく婚活~
放し飼いにされた猫と触れ合いながらお茶を飲める猫カフェが、婚活の場に変身します。
「猫んかつ」の内容は、自己紹介、猫たちとの記念撮影、フリータイムという流れで進むのんびりとしたもの。「かわいい猫をなでながら自然に会話が弾み、たくさんの人とアドレス交換できる」と評判になっているようです。
理想の相手を躍起になって見つけようという焦った雰囲気がないところ、また昼間のカフェという気安い場所を利用できるところが猫んかつの魅力でしょう。
鬼ごっこコン
~初対面の緊張をほぐすのに、うってつけ!~
子供のころによく遊んだ鬼ごっこを、婚活に採り入れる「鬼ごっこコン」が登場しました。
とはいえ、野外で遊ぶ本格的な鬼ごっこというよりは、カフェなどの室内でも遊べる「猫とネズミ」「ハンカチ落とし」「ことろことろ」などの変則タイプの鬼ごっこを楽しむことが多いようです。
自然に相手の体に触れることができる上、団体競技に必要なコミュニケーションが発生するので、婚活に向いているのかもしれません。
鬼ごっこ協会が「鬼ごっこコン」を紹介するページで動画を掲載していますので、興味がある方はぜひ見てみてください。
涙婚(るいこん)
~感動のツボが同じ相手を見つける婚活スタイル~
最後にご紹介するのは、これまでにないタイプの「涙婚(るいこん)」という婚活プランです。
「泣語家(なくごか)」(泣ける話を専門に披露する噺家)に人情話をしてもらったり、感動する動画を見たりして、自分と同じ感動のツボを持つ相手を探すという内容になります。
泣くツボが同じ男女を「仲人(なこうど)」ならぬ「泣人(なこうど)」が見つけ出し、上手く仲介してくれます。
ちなみに涙婚の語源は「涙活(るいかつ)」と「婚活」を合体させたもの。「涙活」とは意識的に涙を流してストレス解消を図る活動で、2013年に寺井広樹さんが考案した言葉です。
このように、最近登場した珍しい婚活プランをいくつか紹介してきましたが、気になるプランは見つかりましたか? 2016年も目新しい婚活プランが続々と登場してくることでしょう。あなたに合った婚活プランで、運命の相手を探してください。
image by: Edyta Szyszlo via Style me Pretty