結婚したい男性・女性の中には、子供を望む人も多いことでしょう。そんな人にオススメなのが、結婚前にブライダルチェックを受けること。妊娠・出産にかかわる“ブライダルチェック”とは、どんなものでしょうか。
ブライダルチェックって何?
「ブライダルチェック」をご存じですか? 20~30代の花嫁たちへのアンケートによると、ブライダルチェックを「知っている」人が59%、「受けた」ことがある人が24%という結果になりました。
近年、不妊の問題や妊活などがよく話題になっていますから、知っている人や興味がある人も増えたのでしょうか。
ブライダルチェックというのは、結婚を控えた男女を対象に、妊娠や出産に影響を与える疾患がないかと検診を受けることです。
現在はまだ女性の方が受ける人が多いため、女性向けの婦人科検診のことを指す場合も多いようです。しかし、不妊の原因の約40%は男性にあると言われています。実はブライダルチェックは男性にも必要なものなのです。
ブライダルチェックで結婚前に検査できることは?
女性の場合、HIV(エイズ)・クラミジア・カンジタ・梅毒をはじめ、性感染症の検査(血液検査や尿検査)や、超音波による子宮と卵巣のチェック、子宮がん・子宮頚がん検査、胸部X線撮影や乳がん検査、さらに妊娠中にかかると胎児に悪影響を及ぼす危険性が高い風疹の抗体検査などが中心となります。
男性の場合、女性と同じ性感染症の検査などに加え、前立腺疾患の検査や精液・精子検査などがあります。女性と一緒に婦人科で受けられる病院もありますし、泌尿器科などで受診することもできます。また、男性向けのクリニックもできているようです。
金額は病院・クリニックや検査内容によって異なりますが、保険適用ではないので少々お高め。だいたい2~4万円くらいとなります。結婚の3~4カ月前までに受けておくと安心です。
病気の早期発見と治療のために
ブライダルチェックの結果、無症状の人でも1~2割に疾患が見つかるそうです。怖く思うかもしれませんが、早期に治療を開始することで、完治が期待できたり、不妊や子宮外妊娠、流産のリスクを抑えたりすることができます。男性不妊の治療も、若いうちから受けた方が効果は期待できるそうです。
もちろん、調べた結果、何もなければ安心ですし、生活習慣を改善するきっかけにもなりますから、ぜひ受けたいものです。また「ブライダル」に限らず、定期的に受けた方がいい検査も多くありますので、医師に相談してみてください。
ブライダルチェックについて多くの人が知り、「お互いの健康のために、結婚前に一緒にブライダルチェックしよう!」と気軽に言い合えるような時代もすぐにやってくるかもしれません。
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