週末婚や事実婚、バツイチもOK? “結婚”の常識にとらわれない夫婦が増加中

週末婚や事実婚、バツイチもOK? “結婚”の常識にとらわれない夫婦が増加中

「○○妻」や「偽装の夫婦」はテレビの中だけの話ではない?

2015年のテレビドラマを振り返ってみると、3年ごとに契約書を更新して結婚生活を続けてきた「○○妻」や、昔交際していた男性が実はゲイでその事実を親に隠そうと偽装結婚を持ち掛けられる「偽装の夫婦」などのドラマが話題になりました。

同じく2015年の12月には、夫婦別姓をめぐる裁判の判決が下され、現在の夫婦同氏制は違憲ではないと判断されました。この判決をきっかけに、あらためて夫婦同姓/別姓に関する議論が活性化したようにも思われます。

このように、日本で昔から「こうあるべき」とされてきた夫婦観とは違った夫婦の関係が模索されるようになっています。
同じくドラマ発で日常会話の中でも普通に使われるようになった「週末婚」(通い婚)や、フランス式の「フランス婚」(事実婚)など、新しい夫婦の在り方を表す言葉がいくつも登場してきていることからも、多様な夫婦観が許容されるようになってきたと考えられるのではないでしょうか。

バツイチでも気にしない?

テラスで食事

多様な夫婦観が認められるようになってきたことと関係があるのか、日本でも離婚率が「3割を超えた」と伝える記事を見掛けるようになってきました。

そうした変化を受け、結婚観も変わってきているようです。
婚活サービス会社のIBJが運営する「日本結婚相談所連盟」のシステムを利用する未婚の男女にアンケート調査をしてみたところ、婚活相手を探すときに、相手の婚姻歴について「初婚にこだわる」との回答は男女共に半数以下にとどまりました。

年代・男女別に見ると、20代後半の女性は「初婚にこだわる」が98.2%と非常に高くなっていますが、30代前半で60.0%、30代後半で34.3%へと低下。
男性も「初婚にこだわる」が20代後半では68.4%、30代前半では75.0%と高くなっていますが、30代後半に入ると46.1%まで下がりました。

シニア婚も恥ずかしくない! “常識”ではなく“自分が幸せか”で判断を

シニア夫婦

バツイチでも気にしない婚活男性・女性が大半を占めているのに加えて、シニアになってからの結婚も「恥ずかしい」ものではなくなってきたようです。

同じくIBJが婚活中で45歳以上の男性・女性を対象に調査した結果、50代の婚活男性は3人に2人が「初婚」を目指して婚活していること、つまり婚姻歴がないことが明らかになりました。

婚活女性でも40代後半で69.8%、50代前半で42.2%が「初婚」でした。シニアになってから生涯の伴侶を探し始める人も、少なくないようです。

このように、従来からの夫婦観・結婚観が揺らぎ、週末婚でも、事実婚でも、バツが付いていても、シニアで初婚でも、許容されるようになってきていると言えます。
従来からの価値観に遠慮せず、「自分が一番幸せになれるあり方」での結婚生活を求めてみるのも悪くないかもしれません。

確かに、従来からの夫婦観・結婚観を持って婚活するのと比べると障害は多くなってしまうかもしれません。
それでもくじけずに婚活を続けていれば、同じ価値観を共有できて、自然体でいられる相手を見つけ出せるかもしれませんよ。

image by:Branson Missouri,Stephanie |Anabelrose Photography|,Vive La Palestina

References : WOMAN Online , 結婚相手の婚姻歴、半数以上が「こだわらない」と回答。 ~IBJ「結婚相手の理想の婚姻歴」に関する意識調査~ , 婚活男性50代の6割強が「初婚」。おおよそ3人に2人は「結婚経験なし」 ~IBJ「シニア婚活の傾向」に関する意識調査~
週末婚や事実婚、バツイチもOK? “結婚”の常識にとらわれない夫婦が増加中