中高年も婚活する時代に！　シニア婚活ってなぜ流行ってるの？

中高年が婚活する「シニア婚活」が盛り上がっていること、ご存じでしょうか？　背景には何があるのか、またシニア婚活から学べる意外な婚活テクニックを探ってみました。

シニア婚活、なぜ盛り上がっているの？

最近、若年層だけでなくシニア層でも婚活が盛んです。一体なぜ、婚活を始めるシニアが増えているのでしょうか？

その理由のひとつは、「生涯未婚率」の上昇です。生涯未婚率とは、50歳時点の未婚率のこと。国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集2015」によると、1990年に男性5.6％／女性4.3％だった生涯未婚率が、2010年には男性20.1％／女性10.6％に増えたそうです。

また同じ資料によると、初婚年齢も徐々に上がってきています。1990年は男性が30.4歳、女性が26.9歳だったものが、2010年は男性が31.2歳、女性が29.7歳と少しずつではありますが確実に上昇しています。

さらに、シニア層での離婚数も増えてきています。50歳以上の離婚件数は1990年に男性が1万2606人、女性が7788人だったものが、2010年には男性が3万8482人、女性が2万3753人（第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部のレポートによる）と男女とも3倍以上になっています。

このように独身のシニア層が増えてきていることが、婚活を活発にしている大きな理由であると考えられます。

シニア婚活で使われているサービスはどんなもの？

シニア婚活でも、婚活を成功に導く王道は、やはり結婚相談所です。

他のさまざまな婚活サービスよりもサポートが手厚く、成婚率が高いのが特徴です。シニアの比率も意外と高く、日本結婚相談所連盟が公開しているデータでは、約14％が50歳以上の会員です。

中には中高年専門のコースを設ける結婚相談所や、中高年であることを入会資格にする結婚相談所も現れています。結婚に積極的な会員が多いので、効率良く相手に出会うことができます。

最近盛んに行われる婚活パーティーも注目のサービスです。

婚活パーティーといえば、何となく若年層向けサービスと思われるかもしれませんが、最近はシニア向けのパーティーも多くなってきました。

婚活パーティーの良いところはやはり気軽に出会えること。「とりあえず、新しい出会いから入りたい」という方には最適です。

インターネットの操作に慣れているのなら、おすすめしたいのは婚活サイトです。

比較的会費が安く手軽に始められる点や、多くの会員の中から幅広く自分の好みの相手を探すことができる点が強みです。

その代わり、自分から積極的に相手を探したり、インターネット上でアプローチしたりする必要があります。そういうことが苦手な方は、結婚相談所や婚活パーティーを利用した方が効率的かもしれません。

シニア婚活から学ぶ婚活の極意とは

シニア婚活について、このようにデータを取り上げながら考えてきましたが、その実態はどのようになっているのか、詳しく取り上げていきましょう。

シニア婚活をするのは、すでに婚姻歴はあるものの、今は独身という方が非常に多いようです。ある調査によると、シニア婚活に参加するのは、男女共に70％前後は婚姻歴がある方だそうです。

これくらいの比率になると、両者とも初婚というのは珍しいかもしれません。婚姻歴があるということは、婚活にとって必ずしも悪いことではありません。なぜなら1度は結婚生活の経験があるわけですから、結婚のいいところ、気を付けなければいけないところをよく分かっているはず。シニア婚活では、そこが良い方向に働くでしょう。

そしてシニア婚活のもうひとつの特徴は、必ずしも結婚だけにこだわらず、お茶飲み友達から恋人、夫婦など、形式にとらわれずに「これからの人生を一緒に支えていけるパートナー」を探している方も多いということです。

結婚というものがよく分かっていて、しかも形式にこだわらず、お互いを支え合うパートナーを探している――これがシニア婚活の特徴といえます。

言い換えると本当に自分に合う相手を、焦らずじっくり探しているとも受け取れます。このような婚活に臨む姿勢は、シニア以外の婚活でも参考になる部分があるのではないでしょうか。