夫婦にとって一生の思い出に残る結婚式を、他人のために捧げたカップルが世界中で話題になっています。
カナダ・トロント市に住むサマンサ・ジャクソンさんとファルツィン・ユーセフィアンさんは、130人を招く豪華な結婚式の計画を立てていましたが、2015年9月、シリア難民の3歳の男の子が溺死してトルコの海岸に打ち上げられた写真を見たことで、強い衝撃を受けました。
衝撃的なこの1枚の写真を見たことなどがきっかけとなり、なんと2人は自分たちの結婚式をキャンセルし、シリア難民のために結婚式のためのお金を寄付することにしたのです。どのような思いから勇気ある決断に至ったのか、ジャクソンさんはABC Newsの取材に対して次のように答えています。
サマンサ・ジャクソンさんの言葉
「ほかの多くの人たちと同じように、状況がますます悪化していること、状況をよくするために何か行動を起こすことが大事だと、心から思ったの。それで結婚式をキャンセルして、結婚式の資金を寄付することにしたわ」
2人にとって最高の新婚生活のスタートに
2人は結婚式を家族と友人だけを招いた市役所でのジミ婚にし、参列者にはプレゼントの代わりに寄付を募りました。
当初予定していた豪華な式のために2人は会場を抑え、手付金も既に支払っていましたが、2人の思いに共感した業者が異例のことながら手付金を返してくれることに。2人は難民支援の目標額として2万7000ドルを集めようとしていますが、返金された手付金なども含めて1万7500ドルまで寄付が集まったそうです。
サマンサ・ジャクソンさんの言葉
「私たちの結婚式はパーフェクトだった。新婚生活の始め方として間違いなく最高だった」