分かりやすく解説! 最初に知っておきたい生命保険のキホン

分かりやすく解説! 最初に知っておきたい生命保険のキホン

生命保険とはどんなもの? お金がもらえるタイミングは?

結婚して子供ができて、幸せ一杯の家族生活。けれど、ドラマで悲しい別れのシーンを視聴したときなど、ふとした瞬間に「もしも今、自分が死んでしまったら、残された家族は生活に困らず生きていけるだろうか?」と不安に感じてしまうことがあるかもしれません。

そんな万一の事態に備えて、結婚したら、あるいは子供が生まれたら、加入を検討しておきたいのが生命保険です。この記事では「生命保険への加入を検討したばかり」「生命保険について、まだ詳しく調べたことがない」といった読者の方に向けて、できるだけ分かりやすく、生命保険の基礎的な知識を解説していきたいと思います。

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まず、生命保険とは、どんなものか。生命保険に加入しておくと、毎月1~2万円前後の保険料を支払うことで、万一のことが起きても、大切な家族に2000~3000万円前後の死亡保障金を残すことができます。(毎月の保険料や死亡保障金の額は、加入する保険会社・プランによって大きく異なります)

ちなみに「保険」には生命保険以外にも、病気やけがのときに給付金をもらえる医療保険、高額な医療費がかかるがんとの闘病に備えるがん保険などがあります。

命や健康にかかわる保険だけでもこれだけの種類があるわけですが、大手保険会社などが提供する保険の中には、「これだけ入っておけば、死亡時も入院時もがんにかかってしまっても大丈夫!」とうたう保険もあります。

そうした保険は基本的に、生命保険を主契約として、特約(オプション契約)として医療保険・がん保険などを加えたもの。いわばセット商品です。手厚い保障を受けられて安心ですが、それだけ毎月の保険料が高くなってしまいます。

最近では、非常に安い保険料で生命保険に加入できるプランを、インターネット専業の生命保険会社などが出してきています。「最低限必要な生命保険だけに加入する」という選択肢も選びやすくなっていますから、歴史が長く有名な生命保険会社のプランだけでなく、幅広い選択肢に目を向けて検討することが大切になっています。

 

定期保険・終身保険・養老保険。生命保険にも3つのタイプ

命や健康にかかわる保険の種類をいくつかご紹介しましたが、そのうちの生命保険を取ってみても、大きく3つのタイプがあります。

その3つのタイプとは、1. 「30~60歳までの間」といったように保険の対象とする期間を定めて加入する“定期保険”、2. 「60歳までは保険料を毎月振り込むがそれ以降は振込不要。けれど60歳を過ぎてから死亡しても、保障金を受け取れる」というように、一生涯を保障対象にする“終身保険”、3. 定期保険と同様に「30~60歳までの間」といった保険の対象期間が決まっているが、(この例では60歳を迎えて)満期になったら死亡保障額と同程度の満期金を受け取れる“養老保険”です。

 

「掛け捨て型」と「積立型」って何? どちらがオトク?

こうした定期保険・終身保険・養老保険といった種類以外にも、生命保険を検討し始めると目にすることになる専門用語として、“掛け捨て型”や“積立型”といった用語があります。

“掛け捨て型”も“積立型”も、生命保険のタイプを言い表した言葉。“掛け捨て型”とは言葉のとおり、毎月の保険料を支払っても、途中で解約したり満期を迎えたりすると掛けた保険料は返ってこずに捨てることになるタイプ。つまり定期保険を指します。

一方で“積立型”とは、途中で解約したり満期を迎えたりしても、ある程度のお金が返ってくるタイプのこと。終身保険と養老保険が該当します。

こうして生命保険の特徴・用語をサラッと紹介してきましたが、「積立型の養老保険に加入するのが、一番お得だ!」と思う人もいるかもしれません。ですが、本当にそうなのでしょうか? 実際には、毎月の保険料も一緒にチェックしてみる必要があるのです。

そこで生命保険のタイプ別に、30歳男性が65歳まで毎月の保険料を支払い、死亡保障額1000万円のプランに加入したケースについて、かんぽ生命(※1)を例にとって毎月の保険料を調べてみました。

すると、毎月の保険料は定期保険:3000円、終身保険:1万9000円、養老保険:2万2700円という試算結果に。どれだけ手厚く“万一の備え”をするかで、毎月の保険料にこれだけの違いが出てくるわけです。

※ 定期保険は30歳からの10年間が対象。40歳からの10年間は4200円、50歳からの10年間は7200円となります。

生命保険にかかる費用を最小限に抑えて、その分を貯蓄や人生を楽しむために使う。あるいは不安のない生活を送れるように、毎月の支払額が増えてもいいから終身保険・養老保険を選ぶ。どちらが正解とは言い切れませんから、自分自身の状況・人生観を踏まえて賢い選択をする必要があるといえそうです。

 

※1 http://www.jp-life.japanpost.jp/products/prd_lineup.html

 

References :
分かりやすく解説! 最初に知っておきたい生命保険のキホン