「30歳までに結婚したい!」と意気込み30歳で結婚したものの、33歳で離婚。その後、バツイチの男性と再婚するまでの経緯をつづった漫画エッセイ『結婚さえできればいいと思っていたけど』(幻冬舎)が刊行されました。
結婚できたのはいいけれど……
漫画エッセイ『結婚さえできればいいと思っていたけど』の著者は、フリーのイラストレーター兼漫画家、そしてグラフィックデザイナーでもある水谷さるころさん。彼女は20代後半になって、「30歳までに結婚したい」と婚活を始めました。
そして、28歳の時に趣味の空手を通じて最初の伴侶となる男性と知り合い、1年の交際を経て念願の結婚にこぎつけました。
しかし、新婚生活は水谷さんの想像していたものとは違っていました。2人は結婚当初に将来設計を立てたのですが、旦那さんの方がその実現に向けて積極的に行動しようとしなかったのです。
そのため、経済面や家事分担の協力が得られない状態が続き、水谷さんの負担が日に日に増していきました。心労が限界に達した水谷さんは結婚から3年後、ついに離婚を決意したのです。
結婚はゴールじゃない
その後、水谷さんは36歳になってから9歳年上の同業者の男性と再婚しました。2度目の結婚では、再び失敗しないように結婚生活の決まりごとをよく確認し合い、協力体制を万全にして新生活をスタート。今ではお子さんが生まれ、とても幸せに暮らしているそうです。
水谷さんが伝えたかった結婚に必要な心構えとは何でしょうか? 水谷さんは、結婚を夢見ていたころは、結婚したいと思い過ぎて冷静な自己判断ができていなかったと反省しています。
恋人とは違って、結婚相手とは一緒に人生を組み立てるパートナー。育児や家の購入など、お互いが初めて経験する大仕事を協力し合って実現できる相手なのか、その力があるのかを見極めるべきだったとしています。
そのためには、まず自分がどういう人生を送りたいかをよく考え、自分の将来設計をまず立ててから婚活するのが重要です。
『結婚さえできればいいと思っていたけど』は漫画エッセイですから、それほど気負わずに読み進めることができます。「30歳までに結婚しないと」「結婚したら幸せになれる」「妥協しないと結婚できないのでは……?」と思っている婚活中の人は、参考にしてみてはいかがでしょうか?