結婚したい男性・女性にとって、 “壁”となって立ちはだかる年齢が40歳。何とか40歳を迎える前に結婚したいと願う人や、40代以降で婚活中の人に向けて書かれた『37歳からの婚活』という婚活本を紹介します。
40代になると結婚できる確率は男性1.2%、女性2.7%
『37歳からの婚活』を著したのは、結婚相談所「アーク・ロイヤル」を運営する大西加枝さん。2011年3月11日に起きてしまった東日本大震災をきっかけに家族の大切さに気が付き、結婚相談所を開業。これまで3000人以上の結婚したい人たちを応援してきたそうです。
その大西さんは、書籍の序盤で「40代の女性が結婚できる確率は2.7%、40代の男性に至っては、なんとわずか1.2%しかないのです」と指摘しています。
40代からの婚活はそれだけ厳しいことがよく伝わる数字ではありますが、この書籍は決して「40代の婚活は厳しいから諦めろ」というメッセージが書かれているわけではありません。逆に40代から婚活して、どうすれば婚活を成功させて結婚できるか、大西さんのノウハウが詰まった1冊になっています。
「結婚は起業に似ている」「配偶者はビジネスパートナー」「恋愛は結婚してから」
これまで結婚できなかった男女が40代を間近に控えた37歳ごろから婚活を始めたら、どうなるのでしょう。どこも改めないまま活動を続けたとしたら、厳しい現実に直面することになるのは間違いありません。
それなら、37歳から婚活を始める人は、どんなところを改めれば成功できるのでしょうか。大西さんはまずお相手探しの条件について、結婚できる人と結婚できない人にどのような違いがあるか、具体例を挙げながら説明しています。
そして、お見合いパーティーや結婚相談所など、さまざまな婚活手段別のメリット/デメリットを紹介。続いて、婚活・結婚する上で、成功するために必要な心構えを説いています。
一例を挙げると「結婚は起業に似ている」ので、起業時にビジネスプランを練るのと同様に、お互いの未来や家庭像について話し合っておくべきだということ。
そして「配偶者はビジネスパートナー」であり、恋愛感情とは違った落ち着いた心で相手を見極め、今後の30~40年間を一緒に歩んでいける人を選んでほしいとも。
ただ、大西さんは、「結婚は割り切って合理的に」と主張したいわけではありません。「結婚は結婚後の未来を幸せに愛情豊かに過ごすことが大事なのであって、結婚前の恋愛が大事なのではない」「結婚してから恋愛したっていい」といったように結婚後の恋愛を大いに勧めています。発想の転換を促しているだけなのです
厳しくなる37歳からの婚活。それでも自分次第で成功はつかみとれる
こうしたお相手の選び方、婚活・結婚に関する心構えを意識するようにすれば、きっと厳しい37歳からの婚活であっても、成功を手にする確率を上げることができるでしょう。
もうひとつ、必要なものがあるとすれば「結婚したい」と思える強いモチベーションかもしれません。本書では最後に、大西さんが婚活をサポートした何組かのカップルの事例が紹介されています。
中には残念な事例もありますが、「悪条件をクリアして一発逆転」「バツイチ子持ちの美人キャリアウーマンに婿入りして主夫になる」「61歳で4度目の結婚をした男性」など、かなり年齢を重ねてからの婚活でも成功したカップルの事例が取り上げられています。
こうしたエピソードに目を通せば、あなたにも「結婚したい!」という強い気持ちが湧いてくるかもしれませんね。
image2 by:Christopher.Michel