“給料3カ月分”なジュエリーは婚約指輪と結婚指輪のどっち?

“給料3カ月分”なジュエリーは婚約指輪と結婚指輪のどっち?

みんな意外と知らない結婚指輪と婚約指輪の違い

「○○指輪は給料3カ月分」。これは1970年代に、ある宝飾店が打ち出した有名なキャッチコピーです。ここで言う給料3カ月分の「○○指輪」とは「婚約指輪」を指しています。

そんなに高価な指輪をプレゼントする必要があるのか――と、そのインパクトにショックを受けて、結婚までにはもう1つの指輪が必要になることを忘れてしまってはいけません。そう、結婚までには婚約指輪と結婚指輪、2つのリングが必要になるのです。
どちらも結婚にまつわるリング。しかしそれぞれが必要となる場面、そしてデザインや値段が異なってくることを皆さんはご存じでしょうか?

 

男性が勝負をかけるプロポーズ! それまでに手配したいのは婚約指輪

まずは先述した「給料3カ月分の指輪」こと、婚約指輪(エンゲージリング)から説明していきましょう。

婚約指輪は一般的に、プロポーズをした際に愛の言葉と共に渡すジュエリー。男性側の強い結婚の意志を示すため、高価なリングを贈る――といった意味がある指輪のようです。

デザインは上品な一粒ダイヤなど、キラリと輝くゴージャスなものが多くなっています。リング自体の素材はプラチナが人気です。

婚約指輪は既婚女性の間では「勝負指輪」とも呼ばれ、その名前のとおりに婚約期間中に装着されるだけでなく、結婚後もパーティーなどで身に着けたいジュエリーとなっています。

ただし男性から見て、気になるのは給料3カ月分というそのお値段……。昨今の経済事情からするとなかなか刺激的なお値段ですが、現代では20~30万円前後が相場となっています。

最近では半分くらいの夫婦が婚約指輪を渡していないのだとか。婚約期間中や特別なイベントだけで身に着けるリングよりも、結婚後の生活に資金を回したい堅実な夫婦が増えているのかもしれません。

また、婚約指輪はプロポーズを受ける方――つまり女性のみが身に着けるリングです。そのため、婚約指輪をもらった後、女性がお返しとして同額程度の記念品を贈る習慣もあります。お返しは時計、オーダーのスーツなど、仕事で使えるアイテムが人気のようですね。

 

教会で永遠の愛を誓う――そのときに交換するのが結婚指輪

一方、厳粛な雰囲気のチャペルの前、永遠の愛を誓い夫婦で指輪を交換する――、そのようなシーンで登場するのが結婚指輪(マリッジリング)。お互いの薬指にはめるものですから、新郎分と新婦分の2つが必要になります。

デザインはシンプルなものが多く、素材もプラチナなどのように変色しにくく傷に強いものが主流。結婚指輪はその後、何十年も日常生活で着用するものですから、引っ掛かりの少ない実用的なデザインが多くなっています。宝石を使う場合でも指輪の表側ではなく裏側に埋め込むなどの工夫をしているようですね。

結婚指輪の相場はペアで10~30万円程度。女性用の婚約指輪と結婚指輪がセットになっているものもあり、その場合は婚約指輪と結婚指輪を重ねづけできるデザインになっていることがほとんどです。

人生で1度限り、大勝負となるプロポーズの瞬間に合わせて用意しておきたい婚約指輪と、結婚式の後からずっと着け続けることになる結婚指輪。その2つの違いをしっかり覚えて、せっかく盛り上がった2人の愛情にケチが付かないように気を付けてくださいね。

 

“給料3カ月分”なジュエリーは婚約指輪と結婚指輪のどっち?