「会話は苦手」でも大丈夫。誰でも簡単に印象を良くできる会話術
「結婚したくて婚活を始めたけど、初めて会った人とすぐに打ち解けるのは苦手だし、話もあまり弾まないんだよなぁ……」。そんな苦手意識を持っている人、意外と多いのではないでしょうか。
苦手意識を払拭するのは、非常に難しいことです。場慣れすることで、少しずつ克服していくしかないかもしれません。
けれど、「苦手だと思っていたけれど、あることを実践してみたら意外と好感触を持ってもらえた」と自信を持ってもらえるかもしれない会話テクニックがあるのです。
そのテクニックとは、NLP(神経言語プログラミング)。NLPは心理療法で用いられたテクニックを基にしていて、その中には相手に好感を持ってもらうのに役立ちそうなTIPSがいくつも含まれています。
これから紹介するTIPSは、どれも難しくありません。意識するだけですぐ実践できます。「うさんくさい」と思う人もいて当然ですが、内容を読んでいただければ「そういえば、そうかもしれない」と試してみたくなるTIPSもあると思いますよ。
姿勢・座り方から相手に合わせ、話しやすい雰囲気に
まずは1つ目のTIPS。それは相手と同じような姿勢を取ることです。
会議中に自分が前のめりになって力説しているとき、相づちを打ちながら身を乗り出して賛同してくれる人と、ゆったり構えて興味なさそうな人、どちらに好感を持ちますか? 逆に食後のコーヒーでほっと一息しているとき、早口でまくし立てながらしゃべっている人と、同じようにコーヒーを飲みながらのんびりしている人、どちらの近くに行きたいと思いますか?
極端な例だったかもしれませんが、同じように座る姿勢も相手に合わせてみてはどうでしょうか。椅子に浅く腰掛けて凜とした姿勢の相手には、自分も背筋を伸ばして話し掛け、身振り手振りが多い相手には、ジェスチャーを多用してみましょう。
これはNLPでいうところの「ミラーリング」というテクニックです。相手と同じ姿勢・身振りをすることで、無意識のうちに「この人は仲間だ」と認識させ、好意や安心感を持ってもらうという狙いがあります。
ただ、あからさまにマネするのは禁物。「明らかにマネしているな」と相手に伝わると逆に警戒心を持たれてしまいます。ワンテンポ、あるいはツーテンポ遅らせてマネしてみたり、似ているけれど少し違うジェスチャーでマネしたりするようにしましょう。
相手の話すスピード、声の高低をまねて親近感UP
姿勢や身振りをマネしたら、今度は話すスピードや声のトーンも相手に合わせてみましょう。
特に、話すスピードを意識してみてはどうでしょうか。のんびりマイペースな人は、早口でまくし立てて話す人よりも、ゆっくりとしたペースで話し掛けてくれる人に安心感を持つはずです。一方、早口な人はクイックに返答してくれる相手のことを「小気味いい」「話が分かる」と評価してくれるのではないでしょうか。
これもミラーリングと同じで、NLPの「ペーシング」というテクニックになります。
話すとき、相手の目を凝視はNG。ちょっと視線を外してみよう
また、「話すとき/聞くときは相手の目をしっかり見て」と学校で教わった人が多いと思います。実はNLPによると、常に「相手の目をしっかり見て」いると、相手に圧迫感を与えてしまうそうです。
かといって、見当違いの方向を見ていても「私の話を真剣に聞いてくれていない」と思われてしまいます。
ベストは瞳から視線を少し外したところ、眉と眉の間、眉間あたりでしょうか。大事なときにだけ、しっかりと目を見るのもいいでしょう。
ぼんやりと見られてはいるけれど、にらみつけられてはいない。そんな印象を相手に与えることが大切なようです。
相手と同じ姿勢・身振りをする。相手と同じくらいの速さで話して、声のトーンも近づける。目を常に凝視せず、眉間あたりに視線を向けるようにする。この記事で紹介したTIPSは、意識すればどれもすぐにできることばかりだと思いますので、初対面の相手と打ち解けるのが苦手な人、会話に苦手意識を持っている人はぜひ1度、試してみてはいかがでしょうか。