本命の彼とサヨナラ! “好みでない”お見合い相手と彼女が結婚した理由

本命の彼とサヨナラ! “好みでない”お見合い相手と彼女が結婚した理由

お見合い相手は好みではないし、別に交際している本命の彼がいる――。普通なら本命の彼を選んだ方が幸せになれそうですが、世の中には“好みではない”お見合い相手と結婚した方が幸せになれるケースもあるようです。

経験豊富な年下女性とウブな年上男性。縁遠い2人が結婚したのはなぜ?

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“好みではない”お見合い相手を選んで幸せになった――そんなエピソードを語ってくれたのは、高橋さん(仮)。姉との2人姉妹で、両親の仲はうらやむほど円満な幸せいっぱいの家族です。しかし、この家族を築くまで、高橋さんの両親には大変なドラマがあったと話してくれました。

高橋さんの父・博一さん(仮)と母・真由美さん(仮)が出会ったのは、博一さんが30代後半で、真由美さんが20代前半のころでした。

真由美さんはとても恋愛に積極的なタイプ。恋愛経験豊富で、その中には本気の恋もあったものの、真面目な両親に認めてもらえるような男性と交際したことは1度もありませんでした。

かたや博一さんは20代後半までお付き合いをした経験のない奥手な男性で、もちろん女心など分からないタイプ。普通に暮らしていたら、2人が出会うことはなかったでしょう。

乗り気ではないお見合い。理由は別に好きな人がいたから

自由に恋愛を楽しんでいる真由美さんを誰よりも心配していたのが、真由美さんの両親でした。当時交際していた相手も真面目とは程遠く、両親の悩みの種となっていたのです。

そこで真由美さんのお父さんは、自分の教え子である博一さんと真由美さんを引き合わせることにしました。30代後半の博一さんと20代前半の真由美さんは10歳以上の年の差はありましたが、お父さんは「あの男なら娘を任せられる」と思ったそうです。お母さんも大賛成し、2人はお見合いをすることになりました。

お見合いをしてみたら、華やかで明るく快活な雰囲気の真由美さんに博一さんは一目ぼれ。「こんな人と結婚できたら……」とアプローチしますが、真由美さんの心には響きません。

一方、真由美さんはというと、博一さんの真面目な人柄がひどく退屈で、好みのタイプとはかけ離れていました。女心の分からない博一さんの言動も心に響いてこず、それどころか現在の恋人との恋愛にますますのめり込んでしまったのです。ついに真由美さんは、当時の交際相手と駆け落ちのような形で家を出てしまいました。

別の男性と家出。母はショックで体調を崩してしまった

1度燃え上がるとトコトンのめり込む真由美さんは、彼と新しい人生を築こうと自宅を出ました。

そのことがショックで、真由美さんのお母さんは体調を崩してしまい入院。その話を伝え聞き、真由美さんは「大変なことになってしまった……」と焦ります。

そんなとき、当時の交際相手は「真由美の家族のことだし、自分には関係ない」と知らん顔。彼に対して不信感を募らせた真由美さんのところに、裏切ってしまったはずの博一さんが現れます。

博一さんと結婚するのが嫌で、他の男性と家出までした真由美さん。博一さんはそんな真由美さんのお母さんの入院費の面倒を見るだけでなく、ケンカ別れをしていた2人を穏やかな形で仲直りさせようと手を回してくれたのです。

それは好きになった女性へ、不器用な博一さんが示せる精いっぱいの誠意でもありました。

いつしか2人は恋に落ち、結婚へ

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不実な恋人には愛想を尽かした真由美さん。「この人なら、私を幸せにしてくれるに違いない」と感じ、博一さんとの結婚を決意することになりました。

「2人が結婚した経緯を知って、本当に驚きました。他に恋人がいたという母のエピソードもなかなかですが、あんな真面目な父にそんな情熱的なところがあったなんて意外でした。人間、最後には相手への一途な思いと誠意が勝るんですね。私も父のような人と出会えたらいいな」と娘である高橋さんは笑顔で語ってくれました。

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本命の彼とサヨナラ! “好みでない”お見合い相手と彼女が結婚した理由