近々、結婚するけれど転職したい……。結婚前と結婚後、どちらにすべき？

新卒入社した企業を、大卒者の32.4％が3年以内に退職する。厚生労働省が2014年11月7日に発表した「新規学卒者の離職状況（平成23年3月卒業者の状況）」では、そのように伝えられています。

プライベートで大きな変化が訪れる婚活・結婚の前後には、転職を避けたいと考える人が多いことでしょう。けれどその一方、それだけ転職が当たり前になっている現在では、婚活・結婚の前後でもあまり気にせず転職する人も意外と多いのではないでしょうか。

とはいえ、婚活・結婚の前後に転職する場合、結婚相手・勤務先などへの配慮がいろいろと必要になるのは間違いありません。転職するなら、結婚前と結婚後のどちらがいいのか。男性・女性別に考えてみましょう。

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一家の大黒柱となる男性。転職するなら、せめて結婚前に

最近は男女対等に共働きする家庭が、非常に多くなっています。「妻の方が旦那よりも稼ぎがいい」「妻が働き、夫が専業主夫」といったケースも増え始めているようです。それでも、一家の大黒柱として男性が稼いでほしいと期待する家庭は、まだまだ多いのではないでしょうか。

それだけに、これから家族を支えていく男性には、婚活・結婚の前後に転職することはできるだけ避けてほしいものです。

「年収がこれだけ上がるから」といったエサに釣られて転職を決意する人も多いですが、年収アップを目当てに転職しても、「家賃補助などの福利厚生まで考慮すれば、前職の方が待遇がいい」「確かに月収はアップしたが、ボーナスがゼロで年収は下がった」「実績に応じた成果連動の比重が大きく、初月は増えたがすぐに前職の給料を下回った」といった事例も数多く報告されています。

どうしても転職する必要があるのなら、せめて転職するタイミングは結婚前にしてください。入籍を遅らせて新しい職場で半年くらいは働いておいて、収入の見通しが立つようになってから籍を入れるようにしてはいかがでしょうか。

また恋愛・婚活中の女性に対して、転職することを必ず入籍前には明かしておくことが男としての誠意。忘れずに、できるだけ早いタイミングで伝えるようにしておきましょう。

 

女性の転職も結婚前がオススメ。新しい職場に慣れておこう

一方、女性が結婚前後に転職を検討する場合、「結婚後に転職した方が、新居から職場までの通勤時間が分かりやすい」などと考え、結婚後の転職を選ぶ人も多いかもしれません。また、結婚を機に会社を1度やめて、気兼ねなく新婚旅行に行ってから転職した方がいいと考える人もいることでしょう。

実際、とらばーゆの調査によると、結婚前に転職を経験した女性が28％だったのに対して、結婚後に転職を経験した女性は37％。結婚後が結婚前を上回る結果になりました。

けれど、とらばーゆが回答者に尋ねた別の質問では、結婚前のタイミングで転職しておいた方がいいと回答した女性が30％。結婚後の方がいいと答えた19％よりも多数派になりました。

個別の回答を詳しく見ると、「結婚前に職場に慣れておく方が、結婚後の生活がスムーズにいくと思うので」「結婚してからだと、産休・育児休暇取得までの会社への貢献期間が短く、周りに負担ばかりかけてしまう事になりかねないため」「独身のほうが、転職などにおいても身動きがとりやすいため」といった声が挙がっていたようです。

確かに、新しい職場でストレスを抱え、イライラしたまま新婚家庭に帰ってきて、旦那のささいな欠点が気になってケンカに発展――といった事態は避けたいものです。幸せな新婚生活を上手にスタートできるよう、女性も転職するなら結婚前の方がいいかもしれません。

 

子供が本気で欲しいなら、仕事より妊活重視の生活も

このように転職するなら結婚の前後でどちらがいいかと解説してきましたが、もうひとつ、結婚後の「休職」という選択肢も紹介したいと思います。

「結婚したら子供が欲しい」と考えている人は多いことでしょう。しかし、ハードな職場で働いていると、睡眠時間が短くなり、ストレスを多く抱えることになります。

最近になって、こうした生活を続けていると男性も女性も妊娠する確率が低くなってしまうことが分かってきました。

しっかりと睡眠を取り、健康的な生活をして、ストレスを抱えないようにする――。そんな理想的な生活をするためには、仕事を抱えていては難しいことでしょう。本気で子供が欲しいのなら、奥様の側は休職した方がいいかもしれません。

そのためにも、旦那様側がしっかりと稼ぐこと。子供が欲しい夫婦は、転職は結婚前と結婚後のどちらがいいかと検討する際、「妻が休職するにはどうすればいいか」という視点を持って検討するようにしてください。